シャウトといえば、ハードロックやメタル系だけで使われるテクニックと思われるかもしれません。しかし、使い方によってはロックやポップスでも、より曲の魅力を引き出せるのはもちろん、ボーカルの魅力も引き立ちます。
そこで今回は、ボーカルテクニックの一つであるシャウトについて、喉を痛めることなく上手に出す方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
シャウトとは?
シャウトを直訳すると「叫ぶ」であり、叫ぶように歌うことをシャウトといいます。シャウトはおおまかに低い声で唸るような叫び(フォールス・コード・スクリーム)、高く乾いた叫び(フライ・スクリーム)の2種類があります。
ただ、フォールス・コード・スクリームはあまりロックやポップスでは使われません。これに対しフライ・スクリームは、ロックやポップスにも使われることがあるため、習得すればボーカルの幅を広げることも可能です。そこで今回は高く乾いた叫びである「フライ・スクリーム」を中心に解説します。
低い声での叫び(フォールス・コード・スクリーム)について詳しくは「ライブやレコーディングでかっこいいデスボイスを出すための練習方法」をご覧ください。
フライ・スクリームの出し方
フライ・スクリームを出すには、まずエッジボイスを出した状態で、さらに裏声(ファルセット)で息を思いきり吐き出します。エッジボイスとは、喉の奥から絞り出すように「ア゛ア゛ア゛」と声を出すテクニックの一つです。このエッジボイスを出しつつ息を大きく吐き出し、どんどん声のゆがみを強くしていきます。
そこにファルセットで頭のてっぺんに声を響かせることを意識しながら「アー」と発声し、エッジボイスを出してください。
エッジボイスとファルセットを合わせて出していくと、声が重なって聞こえてくるようになります。その位置を意識して、頭全体に響かせるように出した声がフライ・スクリームです。
エッジボイスについて詳しくは「歌の表現力アップに欠かせないエッジボイス習得のポイントを解説」をご覧ください。
喉を壊さないように気をつけながらシャウトをマスターしよう
フライ・スクリームを習得するには、エッジボイスの習得が欠かせません。また、エッジボイスをしっかりと出せるようにするには、腹式呼吸が正しくできることが大前提です。腹式呼吸で練習をしないと、喉だけで出すようになってしまい、すぐに喉を痛めてしまいます。
まず、腹式呼吸を習得する、そのうえでエッジボイス、そしてフライ・スクリームの習得を目指してください。
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