ライブやレコーディングでかっこいいデスボイスを出すための練習方法

デスメタルやブラックメタルのボーカリストが、イントロや曲間などで低い叫び声を上げるデスボイス。しかし、最近ではロックやミクスチャーはもちろん、アイドルでもデスボイスを使っているケースが増えています。デスボイスを使うことで新しい表現、スタイルを打ち出せることから、自分でも取り入れてみたいと思っているボーカリストも多いのではないでしょうか。しかし、デスボイスは無理な練習をするとすぐに喉を痛めてしまうリスクもあるため、今回は正しい練習方法についてお伝えします。

 

シャウト、デスボイス、スクリームの違い

デスボイスは実は日本だけでしか使われていない用語だということはご存じでしょうか? 海外では「グロウル」と呼ばれていて、低音での叫びを指すものです。また、これも日本ではあまりなじみのない言葉ですが、デスボイスよりもさらに低音で、叫ぶ「ガテラル」というものもあります。

 

叫び声といえば、低音だけではなく中~高音での叫びもあります。これを「スクリーム」。さらに高音の叫びを「スクリーチ」といいます。これら全般を指すものがシャウト(叫び声)です。

 

デスボイスを上手に出すための練習方法

では、実際にデスボイスを上手に出すための練習方法について説明します。シャウトには、フォールス・コード・スクリームとフライ・スクリームの2種類の発声法があり、中~高音はフライ・スクリーム。低音はフォールス・コード・スクリームです。

 

このフォールス・コード・スクリームのポイントは腹式呼吸です。腹式呼吸を意識しつつ、ゆっくりと息を吐き出します。この時に声帯を開き大量の息を吐き出すことで声帯を振動させ、少しずつ声帯を閉じていくことで声を出します。

 

ただし、この方法は肺活量がないと難しいため、肺活量に自信がない場合は、ファルセットの技術を使い、声帯を軽く締めてファルセットを大声で叫ぶ練習をします。その後、音程を調節し、低音で出せるようにすれば、肺活量が少ない方でもデスボイスを出せるようになります。

 

デスボイスは喉への負担が大きいためケアを忘れないことが重要

デスボイスやスクリームは喉を酷使する歌い方です。人によってはすぐに喉を痛めてしまう場合も十分に考えられます。そのため、少し練習してみて自分には合わないと思ったら無理をせず、あきらめることも視野に入れて練習をしてください。

 

また、喉が強い方であっても、1日に何時間も練習したり、間違えた練習方法を続けたりすればすぐに喉を痛めてしまうことになります。こうしたことを防ぐには、正しい練習方法を行うこと、長時間の練習は避けること、そして、練習後のケアを怠らないことが欠かせません。

 

さらに、かっこいいデスボイスを出すためには、基本の発声を習得することも必要です。そのためには、ボーカルスクールで指導を受けることをおすすめします!

 

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