ボーカルマイクの選び方 用途によってマイクを使い分けよう

ボーカルマイクとひと口にいっても、その種類は複数あり、ボーカリストとしてどのタイプを使うかで悩まれている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、「バンドで歌いたい」「弾き語りで歌いたい」など用途別にボーカルマイクを選ぶ方法を紹介します。なお、ボーカルマイクの種類については、「ボーカルマイクの選び方 ボーカルマイクの種類を知ろう」をご覧ください。

 

バンドで歌う場合のボーカルマイクの選び方

ライブで使うボーカルマイクは、カラオケなどでも使われる丈夫なダイナミックマイクがおすすめです。ただし、ダイナミックマイクのなかでも、いくつかの種類があり、ボーカリストのタイプによって選択肢は異なります。

 

選択のポイントはマイクの指向性です。マイクには360度すべての方向から集音する、「無指向性、全指向性(Omni)」。マイクの前方部分を中心に集音する、「単一指向性(Cardioid)」。そして、マイクの前方と後方から集音する、「双指向性(Figure8)」の大きく3つに分けられます。

 

無指向性、単一指向性、双指向性のなかで、ライブで使うマイクとして適しているのは、単一指向性です。ただし、単一指向性のなかでも更に3種類に分けられます。

 

具体的には、集音できる角度によって分けられており、マイクを中心に131度まで集音できるCardioid(カーディオイド)が一般的です。次に115度まで集音できる、Super Cardioid(スーパーカーディオイド)。そして、集音できる角度が105度と一番狭い、Hyper Cardioid(ハイパーカーディオイド)です。

 

ライブに適しているのは、Cardioidで、集音できる角度がもっとも広いため、ボーカリストが歌の間に大きく動いたりしても、しっかりと音を拾ってくれます。また、歌の途中でギタリストが一緒に歌ったりしても、ギタリストの声も漏らしません。

 

弾き語りで歌う場合のボーカルマイクの選び方

弾き語りで使うのにおすすめのマイクもCardioidです。弾き語りに慣れていない場合、ギターのコードを押さえるためにギター側をみるため、口元がマイクから離れてしまいます。そうすると歌声が拾われにくくなってしまいます。そのため、131度まで集音できるCardioid(カーディオイド)が適しているといえるでしょう。

 

ただし、ギターを見ずに歌えるのであれば、Super Cardioidがおすすめです。Cardioidよりも集音できる範囲が狭くなるため、ハウリングが起きにくくなります。その分、クリアな音質でボーカルの声を伝えられるようになるでしょう。

 

ボーカルマイクは自分のライブスタイルや歌い方に合わせて選択しよう

ボーカルマイクは、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクがあり、そのなかでも指向性によって種類はさらに細かく分類されます。そのため、初めてマイクを購入する際は、どれを選べばよいかで悩んでしまうでしょう。

 

そこで、今回と前回に渡って紹介したマイクの種類や指向性をしっかりと理解し、色々と試しながら自分に最適なマイクを見つけ出すことをおすすめします。

 

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