ピアノ調律師の仕事内容、なり方は?

ギターやベースといった弦楽器は、その構造が複雑でないこともあり、自分でチューニングして調整することが可能です。しかし、ピアノのように構造が複雑な楽器は、自分ではチューニングはできないため、プロの手を借りなければなりません。そこで、今回はアップライト、グランドなど種類を問わずピアノの点検や調整、チューニングを行う調律師について、具体的な仕事内容やその仕事に就く方法についてお伝えします。

 

ピアノ調律師とは?

そもそもピアノとは、88個ある鍵盤に一つひとつの全てに1~3本の弦が張られていて、その総数は220本にも及びます。さらにその鍵盤と弦以外にも約8,000個というさまざまなパーツで構成されていて、それらがしっかりと調整されて、初めて正しい音色を奏でることが出来る楽器です。

 

ピアノ調律師は、ピアノの音程を調整する「調律」。鍵盤のタッチを調整する「整調」。音色を整える「整音」を一手に担っています。さらにピアノが故障した際の修理も、調律師が行う仕事の一つです。

 

ピアノ調律師になるための方法は?

ピアノ調律師として仕事をするためには、ピアノ調律技能検定試験という国家検定に合格するのが一番の近道です。そのうえで、楽器店やピアノ製造メーカーに就職するとよいでしょう。

 

ちなみにピアノ調律技能検定試験には1級から3級まであり、1級はグランドピアノ、アップライトピアノの調律(調律・整調・修理)ができること。2級はアップライトピアノの調律とグランドピアノの一部の調律ができること。3級はアップライトピアノの基本的な調律ができることとなっています。

 

医者や弁護士のように、国家検定に合格しなければ職業にできないわけではありません。しかし、技能検定に合格しないと就職も独立も困難なため、プロとしてやっていくのであれ技能検定合格は必須といえます。

 

調律師になるにはピアノの知識以外にも経験や体力も重要

調律師になるためにはピアノに対する知識はもちろん、ピアノという楽器の構造も深く理解しなければなりません。また、微妙な音の違いを把握するためにはある程度の経験も必須です。他にも、大きなピアノを分解や組み立てをするため、体力がなければ務まらない仕事でもあります。

 

ピアノ調律師の魅力は、古くなったピアノも自分の手で新品当時の音に戻せること。そして、世の中にある、さまざまなピアノに実際に触れることができる点にあります。好きな楽器に携われる仕事をしたいと思われている方は、プロとして働く覚悟を持ち、しっかりと基礎から勉強することをおすすめします。

 

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