ギタリストの多くが悩むアップピッキングの壁を乗り越えるには

多くのギタリストが、ピッキング、特にアップピッキングの難しさに直面します。特に初心者の場合、ダウンピッキングはスムーズでも、アップになるとピックが弦に引っかかり、リズムが乱れてしまうことも珍しくありません。

 

本記事では、アップピッキングが難しい理由と、その克服に向けた具体的な練習方法を解説します。

 

なぜアップピッキングは難しいのか

アップピッキングが難しく感じるのには、次のような物理的な理由が挙げられます。

 

重力に逆らう動きであること

ダウンピッキングは腕の重さを利用し、重力に従って振り下ろすため、自然で力強いピッキングが可能です。一方、アップピッキングは重力に逆らう動きであり、より意識的なコントロールが求められます。そのため、動きがぎこちなくなり、音も弱くなる傾向があります。

 

ピックが弦に引っかかりやすいこと

ピックが弦に対して深く入りすぎていると、弦をすくい上げるアップピッキングの動作で強い抵抗を受けます。この抵抗が、ピックの引っかかりやスムーズな演奏を妨げる主な原因です。特に速いフレーズでは、この問題が顕著になる可能性があります。

 

アップピッキングを克服する練習方法

アップピッキングの課題は、正しいフォームと意識的な練習によって克服が可能です。効果的な練習方法をいくつか紹介します。

 

ピックの角度と持ち方を見直す

ピックを弦に対して平行に当てるのではなく、少し斜めに傾けることを意識しましょう。これにより、ピックの先端が弦を滑るようになり、引っかかりが大幅に軽減されます。ピックは指先で軽く、ただしずれない程度に持つことが重要です。

 

手首の回転を意識した動き

ピッキングは腕全体で振るのではなく、ドアノブを回すように手首の回転を主体にすると、安定性が増します。この動きにより、ダウンとアップの動作を均一にし、力みのないスムーズなピッキングにつながるでしょう。

 

メトロノームを使った基礎練習

まずは、ゆっくりとしたテンポでメトロノームに合わせて練習を始めます。ダウンとアップの音量や音質が均一になるよう、一音一音丁寧に弾くことが大切です。地道な反復練習が、無駄な力みを取り除き、安定したフォームを実現します。

 

一人で悩まず、専門家の力を借りて効率的に上達しよう

独学では意図せず間違った癖がつくリスクも伴います。癖を修正するには多くの時間と労力が必要になるかもしれません。

 

もし上達が実感できず悩んでいるなら、ギタースクールで専門的な指導を受けるのも一つの方法です。経験豊富な講師が個人に合った改善策を提示します。客観的なアドバイスにより、独学よりも効率的に技術が向上する可能性も高まるでしょう。

 

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